時計の聖地、ラ・ショード・フォン。幾多の時計師を輩出してきたこの街にあって、ピエール-ジャケ・ドローの名は永遠に輝きを放ち続けています。1738年、この街に初の時計工房を開き、1774年にはジュネーブにも本格的な工房を開設。他の時計師を圧倒する技術と高い芸術性によって、フランスのルイもるルイ15世とるルイ6世、王妃マリー・アントワネット、ナポレオン1世、大英帝国のジョージ3世といった、18世紀に君臨した世界中の王侯貴族を虜にした天才時計師・・・。複雑な機械式時計だけでなく、現在のコンピューターやロボットの基礎を築いたといわれるオートマタ(機械式からくり)の政策にも注力した時計師としての彼の歩みが、後進に与えた影響は計りしれません。

 そんな伝説の時計師の情熱と技術は、270年の時間を経た今も「ジャケ・ドロー」の名のもとに生まれるすべての時計に受け継がれています。とりわけ2004年に発表したコンプリケーション・モデル、トゥールビヨンならびにミニッツ・リピーター、そして2007年に完成させた自社開発ムーブメント搭載のトゥールビヨンなどは、そのことを明解に証左するモデルといっていいでしょう。さらに一方ではコンテンポラリーテイストにあふれたステンレススチール・モデルを発表、ブラックエナメルやブラックセラミックといった新素材の活用も積極的に行うなど、ジャケ・ドローは今も時計作りの新たな地平を開拓し続けています。

  卓越したエナメル技巧から生まれた「ブラック エナメル」

 

 ジャケ・ドローは、従来のモデルに採用しているアイボリーのエネメル加工の技巧をより進化させ、エナメル特有の光沢を生み出すことが難しいとされるブラックカラーを創造しました。さらに、ケースにブラックセラミックを採用した「グラン・セコンド セラミック」では、質感の異なるブラックの調和を実現しmジャケ・ドローならではのブラックの世界観を大きく拡げています。

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